ツルハ:ガバナンスの改革が必要な企業
ツルハは、長期にわたる複数のコーポレートガバナンスの失敗に悩まされてきました。取締役会の独立性、経営監督の不全、創業三家の不当な影響力などの問題により、ツルハはその潜在能力を最大限に引き出すことができておらず、パフォーマンスも低位となっており、株主の皆様の懸念につながっています。
ツルハのコーポレートガバナンス上の失敗:
取締役会の独立性:現在の取締役会の構成は、独立性に関して懸念を抱かせます。創業三家のツルハの株式保有比率は10%未満であるにもかかわらず、監査等委員以外の取締役5名のうち4名を創業三家が占めており、公正な意思決定能力に疑問があります。オアシスはツルハ株式を約13%を保有する第二位株主であり、その保有株式は創業家一族のいずれの個人の持ち分を大きく上回っています。
不当な影響力:創業三家はツルハの子会社に対して支配力を行使し続け、シナジーの発現を妨げ、脆弱なガバナンスを引き起こしています。このような権力の集中は、効果的な監督機能を阻害し、持続的な成長の機会を奪っています。
説明責任の欠如:薬剤服用歴の不適切管理という重大事件の後、その責任を取ったはずの小川久哉氏が子会社であるくすりの福太郎の代表取締役に復帰したことは、説明責任と適正な経営に疑問を残します。
小川氏とその親族は、ツルハの子会社のくすりの福太郎の本社を保有しており、さらにいくつかの店舗についても同様の仕組みで賃料収入を得ています。
疑問の残る取締役選任:独立性のない取締役が社外取締役に就任しており、その中には鶴羽家と10年近い長年の関係を持つ方もいます。このため、ガバナンスに必要な客観的な監督機能が損なわれています。
小売業の経験を持つ社外役員(取締役及び監査役)を、ツルハへの忠誠を第一義とする人物に交代させるなど、ガバナンスを悪化させています。
変革の必要性:
ツルハのガバナンスは、創業者一族の利益を優先し、より広範な株主層の利益を優先しないという懸念すべき傾向を示しています。結果として、成長機会を逃し、同業他社と比較して低いパフォーマンスをもたらし、ガバナンス改革が急務となっています。
ツルハがドラッグストア業界のリーディングカンパニーとなるためには、公平かつ適切な監督と戦略的検討を行うことができる、質、独立性、多様性に優れた社外取締役が必要であると考えています。オアシスが提案する取締役候補者は、この重大なパフォーマンス不振の時期を経て、ツルハをより明るい未来へと導くために必要な監督と検討を行うことができる、深い資質と能力を備えています。
ツルハのコーポレートガバナンスを改善するために、株主は今すぐ行動を
**